地質ハザード情報データベース > 火山ハザード情報システム
「火山ハザード情報システム」について
- 「火山ハザード情報システム」では,これまでの火山災害予測支援システムを発展させ,データの閲覧検索,GISデータのダウンロード等の機能だけではなく,デジタル化された地質情報をさらに活用するため,(1) オンラインシミュレーション機能による準リアルタイムハザード評価, (2) 主要火山における噴火パラメータ解析,(3)火山噴出物分布のデジタル化,(4) 降下テフラのオンライン噴出量解析, (5) 火口分布図の表示検索,(6) 火山関連データベースとの連携を目指し開発を進めています.
- 「火山ハザード情報システム」では,全世界の約 3,000 の第四紀火山について,Energy Cone モデル,Titan2D モデル, Tephra2 モデルによるオンラインシミュレーションが可能となっています.Titan2D モデルについては,ver.4.2 にアップデートしたことにより,実行速度がこれまで 30 分程度かかっていた計算が 5 分以内に終わるなど高速化されました.そのため,より迅速に噴出物シミュレーションの表示比較ができるようになりました. また,Titan2D モデルではこれまでの Coulomb モデルに加えて,新たに,TwoPhases-Pitman-Le モデル(Pitman and Le, 2005),Pouliquen-Forterre モデル(Pouliquen and Forterre, 2002),Voellmy-Salm モデル(Christen et al., 2010)が追加され,より詳細な流れ現象の検討が可能となりました.シミュレーション結果は,直接 GIS データとしてダウンロードできるほか,WMS パラメータによる API を使って演算結果と火山地質図等の多種データと簡便に重ね合わせることができ,目的に応じた迅速な評価ができます.
利用マニュアル
更新履歴
- 2024.12.20:火山ハザード情報システムを公開しました (ver. 1.0).
「地質ハザード情報データベース」利用上の注意
- 本Webサイトの画像やデータ,API等を利用される場合は適切な引用をお願いします.
「火山ハザード情報システム」引用例
- 産業技術総合研究所地質調査総合センター(編)(2024)火山ハザード情報システム (ver. 1.0),産総研地質調査総合センタ−.
- Geological Survey of Japan, AIST (ed.) (2024) Volcanic Hazards Information System, version 1.0, Geological Survey of Japan, AIST.
ライセンス
産総研知財管理番号
免責事項
- 本サイトは、産業技術総合研究所地質調査総合センターが提供しております.このサイトのシミュレーションでは,火砕流・岩屑なだれ等の火山性重力流,降下火山灰の挙動を解析することが可能ですが,その結果を火山の噴火対策等に用いるに当たっては,専門家の助言を得た上で利用することを強く推奨します.産業技術総合研究所は,本サイトの閲覧及び利用によって生じたいかなる損害にも責任を負いかねます.あくまでも,利用者の自己責任においてご利用ください.
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リンク
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公開日
2024年12月20日更新